こんにちは、ケンです。
あなたは、大学時代に「学園祭」でお店を出した事はありますでしょうか?
もし、あなたがお店を出した事があれば、
「手伝いとして参加しただけで、あまり覚えてないな」
という人もいれば、
「2日で10万程儲かって、打ち上げでは盛大に飲んだ!!」
という強者もいるかもしれません。
あるいは、販売ノルマを課せられて、売りさばけず、自腹で食券を購入したという苦い思い出を持つ人もいるかもしれません。
ケンも、責任者として何度も学園祭の出店に携わっていますが、実は、この学園祭で出店するという体験からはビジネスのエッセンスを沢山学べます。
実は、学園祭の前日までに勝敗はほぼ決まっている
実は、あなたがビジネスでどの程度成功するか失敗するかは、たった1つの質問をすればある程度予測する事が出来ます。
それが、何だか分かりますか?
実は、学園祭の前日までに、勝敗は99%決定しているのです。
と言っても、恐らく、意味が分からないと思いますので、まずはここからお伝えしますね。
USJの世界最強マーケターから学ぶ
あなたは、潰れかけたUSJを劇的にV次回復させた森岡氏はご存知でしょうか?
「ハリーポッター」や「ハロウィーンイベント」を導入し、大成功させた世界でも最高峰のマーケターです。
森岡氏は、神戸大学卒業後、P&G Japanの「マーケティング本部」に入社し、以後一貫してマーケティングに携わっていらっしゃるプロ中のプロです。
P&Gでの功績が認められ、2009年、潰れかけのUSJを立て直すべくヘッドハントされたという輝かしい経歴をお持ちです。
あなたは、「マーケティング」というと漠然とした印象を受けるかもしれません。ただ、P&Gのマーケティングは1言で言うと、任される権限範囲はほぼ「社長」です。その後、経営者としてヘッドハントされて成功されている方が多いのも納得の結果です。
その森岡氏がキャリアの選び方について非常に印象深い記載をしています。
うどん屋の大将の年収は決まっている
出典:「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」より
当たり前すぎますか?
もし、これが当たり前だと思えるのであれば、あなたのビジネスセンスはとても「優れて」いると思います。
よく、雑誌では「金融」や「IT」が高年収として取り上げられますよね。大手なら、30代前半で年収1,000万円になるのも珍しくありません。
一方、あなたが「製造業」を選択した場合、30代前半で年収1,000万円になるのは厳しいでしょう。例えトヨタでも、年収1,000万円代になるには30代前半では厳しく、30代後半になるでしょう。
これは、「金融」や「IT」に行く人が「製造業」に行く人より優秀な事を意味しているのでしょうか?違いますよね?
もちろん、学歴など関係ありません。どの業種を選ぶかであなたの大体の年収が決まってしまいます。
学園祭で儲かりやすい種類
これを、学園祭の話に置き換えてみましょう。実はあなたがどの店を出すかを選んだか時点でどの程度儲かるかは99%決まっています。
当たり前ですが、学園祭は普通、年に1回です。つまり、口コミやリピーターは殆ど期待できません。
なので、「原価率」が低く、「生産が容易」なものが儲かります。
一言で言っちゃうと「焼きそば」とか「焼き鳥」などの、原価が安く、単品の商品ですね。
「チュロス」は、ただシナモンや砂糖をまぶすだけで2日間で15万円程儲かった事もあります。
一方で、時間がかかる「クレープ」や「お好み焼き」とかはあまり儲かりません。
「クレープ」は、デコレーションに時間がとてもかかりますが、かと言って、値段をそこまであげられる訳では無いですからね。
「かき氷」は、単品で原価率も低いので儲かりやすいですが、天候要因にかなり左右されるので、少々バクチになります。
単純に「儲かる」お店を選べば良いのか?
では、単純に「儲かる」お店を選べば良いのでしょうか?
そうでもありません。大切なのは、自分のビジネスのポテンシャルを把握し、まずはそれを受け止める事です。
実は、「儲かる」お店にも弱点があります。
例えば、「焼き鳥」。ひたすら熱いコンロの前に立ち、延々と煙を浴びながら焼き続けて、タレか塩をつける作業を2日間繰り返します。
これ、面白いですか?
例え、儲かったとしても、それだけです。
「サークル」で出店する場合、文化祭は新入生やチームの仲を深めるために出店する事も多いですよね。
そうすると、「焼き鳥」の場合、特定の男子がずっと焼き続けて終了。思い出も何もありません。ただ、「儲かる」だけだったら、皆で1日バイトした方が儲かるでしょう。
ですので、「儲かる」事とそもそもの「意義」を両立させる必要があります。
この2つの意識を忘れない様にして下さい。