プログラミングに興味があるものの、どの言語を学んだら良いか分からないという人に向けて記事を書きます。
プログラミングと言っても、ザッと200種類程度の言語があり、間違った言語を学んでも役に立たない事が多いです。ムダな遠回りをして、挫折する人が一人でも少なくなる様に、この記事を書きました。
結論
- やりたい事があるのなら、最も簡単に出来る言語
- やりたい事が無いのなら、Pythonなどの人気があり応用が効く言語
- プログラムには、目的・得意分野があるので沢山学んでも損にはならない
やりたい事がある人
既にやりたい事がある人は、最も「簡単」に達成出来る言語を学ぶのがプログラミングを最速で身につける近道です。
1.Python-AI・機械学習をやりたい
プログラミングでAI・機械学習をやりたい人は、Python一択です。
科学計算や数値計算用のライブラリが充実しており、「データマイニング」などのデータ解析や、「ディープラーニング」を用いた人工知能の研究で使われています。
稼ぐには、絶対Python。Pythonの起源や特徴・メリット
また、コードの読みやすさを最優先に考えて開発されており、初心者にも分かりやすいです。
小さなプログラムから大規模なWebアプリケーションまで、様々なケースで使われており、InstagramやDropboxなどが、PythonをベースとしたWebフレームワークを使って開発されています。
PythonのWebフレームワークを徹底比較-初心者にオススメは?
数年後には、エンジニアじゃなくても、AI・機械学習の素養は必須のビジネススキルになります。時代を先取りしたい人は絶対に押させておきましょう。
2.JavaScript-Webサービスを作りたい
Webサービスを作りたいのであれば、「Javascript」がオススメです。
どのPCにもインストールされているWebブラウザ上で動き、またテキストエディタさえあれば直ぐに開発出来る事から、取っ掛かりとしてハードルは低いです。
Progateで、HTML/CSSの勉強をした後に学びましょう。
Webサービスを作るには、クライアント(ブラウザ)だけでなく、サーバーサイドについても学ぶ必要があります。
「Javascript」を学んだ後、Node.js等のサーバーサイドでJavascriptを動かす方法を学ぶのがオススメです。
3.Ruby-Webサービスを作りたい
Webサービスを作りたいのであれば、「Ruby」という選択肢もあります。
Rubyはまつもとゆきひろ氏により1995年に発表された、日本初のプログラミング言語です。
Rubyを使ってWebアプリケーションを簡単に開発できる「Ruby on Rails」が爆発的なヒットとなったこともあり、世界中に愛用者・ファンがいる言語でもあります。
Progateでかなり詳しく取り上げられたり、Rails Tutorialといった優れた学習用サイトが存在するのも、オススメの理由です。
4.Swift- i-Phoneアプリを開発したい
i-Phone用のアプリを作りたいのであれば、Swiftがオススメです。
Swiftは2014年の発表と比較的新しい言語ですが、発表1年もたたずにiOSアプリ開発における主要言語の地位を獲得した大人気言語です。
iPhoneアプリでなく、Androidを開発したい場合は、Javaを学びましょう。
5.Go-急成長中の言語を学びたい
近年、エンジニアの間で、存在感を俄然増しているのが、Googleによって2009年に登場したGo言語です。
当初は、C言語的なシンプルな仕様、実行速度の速さ、並列・同期処理の書きやすさなど、マニアに密かに注目されていただけの言語でした。
ですが、C言語の置き換えとして、Dockerなどの基盤ソフトウェアの開発で採用され、ツールの開発やWebサーバーでの活用など、さまざまな分野で利用されています。
学習の容易さと実用性の高さの2つを兼ね備えており、隠れたオススメの言語です。
6.会社の業務を効率化したい-VBA
会社の業務を効率化したいだけであれば、VBAが書ければ十分です。
VBAはExcelの中で動くプログラミング言語で、エクセルマクロの作成や、エクセルで使える独自関数の定義などが出来ます。
会社の業務をちょっと効率化したい位だと、そもそもVBAもいらず、関数だけで済むかもしれません。
Excel関数マスターでは、仕事の現場に使われるであろう関数のほぼ8割方をカバーしており、関数の使い方をマスターするだけで、業務を数倍効率化する事が出来ます。
Excel関数マスターについて見る
自分用のブログを作りたい【プログラミング不要】
単純に自分のブログを作ってビジネスをしたいだけであれば、プログラミングの学習は基本的に不要です。
WiX等を使えば、月1000円位で非常に綺麗なWebページを作れますし、もう少しカスタマイズしたい場合は、Wordpressで作れます。
フォントや見出し等をカスタマイズしたい人は、Progateの初心者用コースを学べば時間的なコストも数時間程度です。
人気のプログラミング言語を調べる方法
やりたい事や、プログラミングで何が出来るかまだ分からない段階では、人気な言語を選択することをオススメします。
方法1:GitHubで人気な言語を調べる
ソースコードのオンライン共有サイトである、「GitHub」はプログラムに使われる言語の人気やトレンドの推移を公開してます。
やはり、「Javascript」や「Python」、「Java」が強いですね。
詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にして下さい。
Ranking Programming Languages by GitHub Users
方法2:Stack Overflowを活用
プログラミングの質問サイトであるStack Overflowでも、人気な言語は概ねGitと同じです。
方法3:プログラミング言語別平均年収を活用
転職サイトを活用して、プログラミング言語別平均年収を見るのも良いです。
例えば、求人検索エンジン「スタンバイ」が発表した、言語別年収ランキングは以下の通りとなっています。
ただし、これを見て、初心者が「Scala」等に取り組むのはオススメしません。
「Scala」の年収が高いのは、採用企業が増えているのに対し、扱える人材が少ないことが原因です。
なので、初心者がいきなり取り組んでも、挫折するのがオチです。
なので、トップ10位に入っていればOKくらいの、あくまでもプログラミング言語を選択する上での参考に留めて下さい。
まとめ
「機械学習・ディープラーニングは世界を変える。なので、Pythonを学ぶべき」
「業務用システムで最も使われているJavaが鉄板!」
「将来を見据えて先進的なGo言語から入るのが良いのでは?」
「基本的なコンピューターの仕組みを学ぶには、C言語から入った方が最終的には近道になる」
結局、どれも一理あり、プログラミング学習に正解などありません。
なので、自分のやりたい事がある人は、興味を持った事をするのが、「情熱」を持って学べるのでオススメです。