「ターゲットが決められなくて集客が出来ないんです」
といった相談を受ける事がたまにあります。
こういう相談を受けると、
「ああ、低レベルなコンサルに変な事を吹き込まれたんだな」
と非常に残念に思います。
断言します。
大企業はともかく、個人がビジネスで成功する上で
「ターゲットを決める必要、全くありません」
お客様は的じゃない
恐らく、コンサルや起業セミナーで、
「ニッチなターゲットを定めるべき」
「ペルソナを作るべき」
みたいな事を言われて、明確な「ターゲット像」を設定しようとしたのだと思います。
お客様像を作ったり、絞り込みを行ったりするのですが、何となくしっくりこなく、一歩を踏み出せません。
そして、徐々に、ビジネスに行き詰まっていきます。
ムダ以外の、何物でもありません。
そもそも、「ターゲット」って的ですよね?
お客様に使う言葉じゃないです。
お客様を自分で絞ってチャンスを不意にするの、もったいなく無いですか?
「ターゲット層」を絞ろうとして、良くある間違いが、年齢層や性別、職業で絞ろうとする事です。
例えば、10代、20代、30代、40代、50代、60代以上とターゲット分けして、20代をターゲットにしようとします。
それだけで、見込み客は、既に6分の1になります。
更に男性をメインのお客様にしようとすると、更に半分になります。
ここから、職業、趣味、特技、生活スタイルと分けていくと、ますます潜在的なお客様は減っていきます。
「20代会社員男性向けの副業セミナー」って題目にすると、間違いなく、「副業を考えている専業主婦の女性」や、「収入源を増やしたい50代の自営業の男性」とかは絶対にお客様にならないでしょう。
はて、それで良いんでしたっけ?
あなたが勝手にターゲットを絞る事で、自分で自分の首を絞めてませんか?
ターゲットを絞る目的は、「強み」を見つける事
そもそも、ターゲットってなぜ絞るのでしょうか?
ターゲットを絞る目的は、その事業だけの「強み」を作り、競合他社との「差別化」を図るためです。
つまり、「強みを作る」という前提とセットで考えないと、「ターゲット」の特定は全く意味がないです。
例えば、10代、20代、30代という絞り込みには殆ど意味がありません。
同じ20代でも、人生の価値観は人によって全く違うからです。
究極の差別化とは?
究極の「差別化」とは、同じ価値観を持つ、たった「一人」の人に送ったメッセージです。
そして、その一人とは、他ならぬ、「自分」です。
過去の自分が悩んでいた事についての解決策や、自分が将来成し遂げたいことについて語り続ける事で、似た様な価値観を持つ「お客様」が引き寄せられて来ます。
意味のない絞り込みを行ったり、ありもしないお客様の幻想を追いかけて時間を費やすほど、ムダな事はありません。
Appleはなぜ「美意識」の高い人を惹きつけるのか?
例えば、「Apple」って「Windows」と比べてオシャレなイメージありますよね?
では、「スティーブ・ジョブス」がオシャレに興味がある人をターゲットとしてパソコンを作ったのでしょうか?
違いますよね。
彼が、カリスマとして人を惹きつけるのは、自分の人生を通じて「Apple」というブランドを語ったからですよね。
Appleが好きな人なら、スティーブ・ジョブズ氏が大学を退学したあと、「カリグラフィー(書体)」の授業にコッソリ忍び込んでいたエピソードを聞いた事があると思います。
そして、この経験が美しい書体のMacを作るキッカケとなったと言っているのです。
スティーブ・ジョブス氏のスピーチを引用してみましょう。
当時、自分の人生のなかで「カリグラフィー」が役立つとは思いもしませんでした。
しかし10年後、最初の「Macintosh」をデザインしているとき、ふと全てが蘇ってきたのです。私達はその全てをMacに詰め込みました。Macは美しい書体を有した初めてのコンピュータになったのです。
もちろん、大学にいた頃には点と点をつなげて前に進むことは不可能でした。でも10年後に振り返ってみると、とても明確に理解できるのです。
Steve Jobs 「Stay Hungry, Stay Foolish(ハングリーであれ、愚か者であれ)」より
点と点が繋がるタイミングは必ず訪れる
ビジネスも、自分の中の「点」と「点」が繋がったタイミングで、
必ずあなたの理念に共感し、応援してくれる人が現れます
あなたの「理念」や「考え」は、他の誰にも真似できません。
なぜなら、あなたは、世界に一人しかいないのですから。
なので、競争も起こりません。
あなたがするべきは、「点」と「点」をあちこちに散りばめ、繋がる様に「行動」し続けるだけです。
本当に絞り込むのは理念
ですので、本当に絞り込むべきは、あなたの「理念」です。
あなたが、ビジネスを通じてお客様や世の中に何を提供したいのか?
商品はそれを実現する為の手段に過ぎません。
例えば、自分はお客様に、お金も時間も人間関係も、人生の自由度を圧倒的に上げて欲しいと思っています。
そして、それを実現する為の一つの手段が「プログラミング」です。
そして、それに近づく為の手段として、本やオンライン学習、コンサルを提供している訳です。
「価格帯」で絞っているとも言えますが、これはお客様にとってのオプションの様なものです。絞り込むことが目的ではありません。
視点の低いコンサルや、変な起業セミナーに引っかからない様に気をつけましょう。
ビジネスについて学びたい人
しっかりとビジネスの基礎を学びたい方は、以下のオンライン講座をオススメします。
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この講座を見ると、ターゲットを絞り込むのがいかにバカげた事か分かりますよ。
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