「Quantopian」 は、Pythonベースの米国株式投資のシステムトレードプラットフォームです。
金融データは基本的に無料で提供され、オンライン上に「Python」でトレーディングアルゴリズム(投資アルゴリズム)を書いていきます。
なぜ「Quantopian」がオススメ?
取引アルゴリズムを開発するには、まず、「株価データ」や「売買の判断」に必要なデータを収集する必要があります。
そして、そのデータに基づき、売買の決まりをプログラミングしていきます。
こういったデータは、通常「有料」で販売されていたり、あちこちから収集してくる必要があります。
ですが、「Quantopian」では、こういったデータが基本「無料」で豊富に使えます。
また、データ分析のためのツールが豊富に用意されています。
売買の判断に必要なデータとは?
「売買の判断に必要なデータ」ってちょっと分かりにくいですよね?
例えば、「Twitter」である企業について呟かれている数のデータを時系列で入手出来たとします。
例えば、「マクドナルド」は、毎日1万件のツイートが平均だったとします。
ですが、ある日、突然、「100万件」のツイートがあったとします。
その数、何と100倍!!
一体、何があったのでしょうか?
例えば、
「新商品がビックリする程大ヒットした(買い)」
のかもしれませんし、
「店舗で大きな事故が発生した(売り)」
かもしれません。
こういった、データを複数組み合わせて、取引の決まりを作っていくのが、取引アルゴリズムを作ると言う事です。
Pythonでトレーディングアルゴリズムを作成する方法
ステップ1:株価データの扱いに慣れる
まずは、一般的な株価データの扱いを学びましょう。
Quantopianでは、十数行のコードを書くだけで簡単に株式チャートを描画出来ます。
ステップ2:アルゴリズム作成のベースになるデータの加工方法を学ぶ
アルゴリズム作成のベースになるデータを加工する方法を学びます。
これには、「Pipeline」クラスという仕組みを活用します。
例えば、「指標(X日移動平均)」を定義して時系列でデータを取得したり、条件を指定して銘柄をフィルタリング出来ます。(例:上位100銘柄のみ抽出)
ステップ3:トレーディングアルゴリズム作成画面の使い方を学ぶ
Pipelineの扱いを学んだら、トレーディングアルゴリズム作成画面(IDE)の使い方に慣れましょう。
ステップ4:トレーディングアルゴリズムを開発
IDEの使い方に慣れたら、トレーディングアルゴリズムを実際に開発していきます。
ステップ5:アルゴリズムが条件を満たすか確認
作成したアルゴリズムでバックテスティングを行い、コンテスト応募条件を満たすか確認します。
「Quantopian」の紹介動画
「Quantopian」が何かを分かり易く説明してくれています。
「Quantopian」のメリット・デメリット
○Pythonのプログラミング知識のみでOK
○お金が貰える
×米国株のみ対応
×日本語の情報が少ない
「Quantopian」のメリット
データが無料で手に入る他に、Quantopianには、どの様なメリットがあるのでしょうか?
Pythonのプログラミング知識のみでOK
基本的に、Quantopianで投資アルゴリズムを開発するには、「Python」の基礎的なプログラミングの知識のみがあれば良いです。
Pythonのチュートリアルや、コミュニティも充実しています。
コンテストで入賞するとお金が貰える
定期的にコンテストが行われ、入賞したトレーディングアルゴリズムは、実際の運用に使われます。
そして、アルゴリズムの開発者には、運用益に応じて、アルゴリズム使用料が払われるという画期的な仕組みです。
「Quantopian」のデメリット
米国株のみ対応
基本的には、Quantopianは「無料」で使えるので、デメリットは無いですが、「米国株」のみ対応という点がまず一つのネック。
日本語の解説ページが少ない
金融やITの最先端は、基本的にアメリカ発なので、当然といえば当然なのですが、「日本語」で解説されたページが、ほぼ皆無という弱点があります。
日本でも、FintechやAIだと言われてますが、投資額がアメリカの1%に満たない状態だと、
ただ、「英語」を理由としてプログラミングと金融の知識を同時に学ぶ機会を失うのは、とても勿体ないです。
金融とITのリテラシーのある無しで、大げさでなく生涯年収が億単位で変わります。
基礎的な知識は、このHPでも解説していきますので、是非とも参考にして下さい。
日本株でシステムトレードを開発したい
日本株で同様の事をやりたい場合は、「QuantX」というサービスもあります。
「QuantX」では、自分で開発した株価予測アルゴリズムを販売する事で収益を得る事も出来ます。
会員登録は無料なので、興味がある人は、登録してみて下さい。
Wall StreetでもトレーダーはAIに
例えば、米証券の最大手である「Goldman Sachs」はAIを活用してトレーダーを500人から3人に削減しています。
今後は、「プログラミング」、「AI」を活用して稼ぐ人しか、トレーディングの世界では生き残れなくなる事でしょう。
「Quantopian」の公式サイト
「Quantopian」学習のオススメ講座
「Python for Financial Analysis and Algorithmic Trading 」は、Pythonで金融分析やアルゴリズムトレーディングを作成するための講座です。
世界的に有名なUdemy講師であるJose氏が、「Quontopian」について動画で解説している稀有な講座です。
例えば、「ボリンジャーバンド」を活用したトレーディングアルゴリズムを作成する事が出来ます。